僕が適応障害になりまして

先々週8/26(木)、会社近くの心療クリニックで
「適応障害」だと診断されました。

先週9/1(水)より9/12(日)まで、静養しており、
現在落ち着いてきたのでブログにまとめてみようと思います。

適応障害とは?

生活のなかで生じる日常的なストレスにうまく対処する
ことが出来ない結果、抑うつや不安感などの精神症状や
行動面に変化が現れて社会生活に支障をきたす病気。
とのことです。

僕が医師に言われたのは、「適応障害は原因がはっきりしており
その原因を取り除き、ゆっくり何も考えない時間(静養)を
しっかり取れば治る」と言われました。

適応障害になった原因

以前の記事「仕事のストレスに「癒し」は逆効果」
でも少し触れましたが、原因はあるクライアントの担当さんです。

決して悪い人ではなく、怒鳴るわけでもないのですが、
僕にとっては怖く、常に大変なプレッシャーを感じさせる人です。

今年5月頃から仕事の案件で頻繁にやり取りをし出し、
6月末より正式受注してからその緊張と重圧はずっとピーク状態。
そんな日々を過ごしていました。

僕の症状

【食欲低下】
8月半ば頃から目に見えて食欲が無くなってきて、
クリニックにかけこんだ8/26にはほんとに
骨と皮状態にまで痩せていました。
ズボンもブカブカ、シャツの肩あたりにも生地が余り、
マスクをしていても頬のコケが分かります。
仕事で会う人には必ず「痩せた?」と言われるくらいで、
明らかに病的な痩せ方をしていました。
8/24、25は食欲以前に無気力で絶食。水分のみ口にしていました。

【身だしなみが気にならない】
下の【精神状態】にも関連する事ですが、
今の仕事をしだしてから15年間、自慢じゃないですが、
髪の毛をセットしなかったりシャツにアイロンを当てなかったり
しなかったことは1度もありませんでした。
それが、無気力となり、髪の毛も寝ぐせのまま、シャツも
アイロンを当てる気も起らずシワだらけ、それでも何も気にならず
そのまま会社へ行ってました。

【精神状態】
5月頃から気が重い状態で来ていましたが、具体的には
8月初旬くらいから明らかに「おかしいな」と自分でも感じる程
気が滅入った状態から抜け出せない状況でした。
ちょうど「仕事のストレスに~」の記事を書いたのが8/12。
今思えば無意識のSOSだったのかもしれないと思います。

とにかく普通なら楽しいと感じる事が「楽しい」と思えない。
それどころか辛く感じるのです。
そして気分転換が全く効かなくなり、最終的には「辛い」とか
「嫌だ」「怖い」などの感情さえ無くなってしまい、
大げさですが喜怒哀楽が無い「もぬけの殻」の状態です。
これは自分ではその時は気づかず、妻に泣いて指摘されたのと、
今思い返してそう分かるという感じです。

クリニックに行った理由

心療クリニックに行った前日、仕事から帰宅して
動けなくなりました。
食事を取る気にもお風呂に入る気にもならない、
とにかく椅子に座って無気力で動けなくなりました。
その時考えていたのが「とにかくベッドに倒れて寝たい」
という事でした。

そんな僕の様子を見て「とにかく病院に行くか明日仕事を
休んで欲しい。戻ってこれなくなる!」と妻に懇願されました。
「俺はそんなヤバいのか。まあヤバそうだし行くか」
という感じで、翌日事が事だけに上司にクリニックに行くことを
事前に報告。その時上司より「クライアントの担当から外そう」と
即断で言われ、その瞬間肩の力が抜けたように感じました。

クリニックでの様子

まず事前にアンケート的ないくつかの設問がある用紙に
チェックをします。いわゆる問診票ですが、内容は
気分に関する事と体調に関する事の半々でした。

初診だったので1時間ほど待った後、カウンセリング。
先生と対話形式で質問に答えつつ、こちらの悩みや
辛い原因などを饒舌に話していました。
先生は特にこちらに寄り添うという訳ではなく、
あくまで第三者として話を聞いた上で、意見を述べる
というスタンスでした。

結果、先生から言われたのが「典型的な適応障害です」
という診断。原因を取り除いた上で、しばらく仕事から
完全に離れる時間を作ってください、と言われました。
また、適応障害は往々にして生真面目な人や、
責任感の強い人がなる傾向があるらしく、
今にして思えば思い当たる節は多々あります。

上司と相談

会社に戻り上司に報告、協議した結果、
・今回の直接的な原因であろうクライアントの担当からは
完全に外す。
・休職ではなく、有給が19日あるので、好きな期間消化する。
ただ1週間などではなく、ある程度まとまった期間で
仕事の事は考えずゆっくりして欲しい。
・精神的なことなので復帰後も分からないが、会社としては
あなたが必要なので、しっかり治して元気に復帰してくれることを
望んでいる。
こういった事を言われました。
優しく、理解ある上司や会社には感謝しかありません。

まとめ

昔は「適応障害なんて言い訳だ」くらいに思っていた時も
ありました。歯を食いしばり乗りこえてこそなんぼ、と。

しかし実際はどうやっても越えられない壁もあり、
また乗り越えられる人と乗り越えられない人もあり、
それは人それぞれです。

また小さな心労が知らぬ間に溜まっていき、何かのきっかけで
僕の様に一気に噴出する場合もあります。

1度心身のバランスを崩すと、自分が自分でなくなるような、
通常で正常な判断が出来ないようになります。
僕は今回、それを軽くですが経験して、非常に恐ろしい思いを
しました。

「逃げちゃだめだ」「迷惑がかかる」と考えすぎて
病んでしまってからでは遅いです。
人生には「逃げる勇気」も時には必要だと痛感しました。

もし同じような人がいたら是非気を付けて下さい。