「見えない家事」とは

先日あるメルマガで「コロナで増えた主婦の見えない家事育児負担」
という記事がありました。
読んだ時「そうそう、これこれ」と共感しました。

「見えない家事」とは?

「暮らしていく中で必要な作業ばかりであるにもかかわらず家事とみなされていない」
「やっても家族にはいちいち気付かれないことが多い」
というようなものです。

例えば「料理」が目に見える家事だとすると、料理に付随することがあります。
冷蔵庫の中身のチェック~把握、献立の考え、栄養バランスも考えるし、
食後の食器洗いが終わったあとに排水溝や三角コーナーの掃除ゴミ捨てから
洗剤やスポンジのチェックなどもします。

料理を作るという1つの行動の前後には、これら不随する「家族には気付かれにくい」
行動が伴ってくる。

それら一連のことを「見えない家事」と言い、それらが家族(夫)に気付かれにくい上に
案外大変なんだよという記事内容に、大いに共感しました。

かくいう僕も、妻が看護師として働きだした頃など
妻が忙しいのは頭では理解していても、僕の行う「見えない家事」に気付いてくれなかったり
することに不満を抱いた事も1度や2度ではありません。

見えない家事に気付いてもらうには

夫または妻にこれら見えない家事に気付いてもらい、
お互いがさりげなくサポートし合える状態にするには、
一通り自分で「やってみる」または「やらせてみる」しかないと思います。

たとえば料理のしない夫が料理にチャレンジしてみるという場合、
妻が全てお膳立てしてあげるのではなく、
・まずは作る料理を決める
・その料理に必要な材料や具材、調味料を確認
・冷蔵庫にあるものは使い(残量も確認)、足りないものを買い物で
・食後、出た生ゴミやプラなども分別してゴミ出し

これらをすべて夫にまかせてみることが必要かと思います。
これらすべてを自分で体験してみて、初めて
「ああ、妻はいつもこんな事まで考えてやってるんだな」「大変だな」と気付くんです。

その気付きがあれば、もしかしたら
「パンがもうなかったな」→「買ってって帰ろう」→「まてよ、バターもあるかな」
とここまで気が回る人間になるかもしれません。

「ついでだから」と自分でこなしてしまわない

そのメルマガでは、こういった見えない家事の大変さがあるにもかかわらず、
ただでさえコロナ過で夫婦で過ごす時間が増え
いちいちダメ出しする夫にイライラする・・・といったテーマでしたが、
これら家事にかんする不満がいかに世の中の夫婦にとって
悩みの種となっているかが伺えます。

「言ってもイライラするだけだから自分でやっちゃう」という奥さん旦那さんは
多いのではないでしょうか。
夫婦どちらかに家事にかんする不満やストレスを抱えている場合、
確かに自分でやってしまった方が早いし気も楽かもしれませんが、
それだと問題解決は無いです。

最初のストレスはあるかもしれませんが、家事の「見えない部分」を
じっくりと相手に「知って」もらい、「気付いて」もらえれば
何かお願いしたい事が発生した時に快く受け止めて行動してくれたり、
以後はお願いする前に自分で気づいて動いてくれるかもしれません。

まとめ

見えない家事の全容をパートナーに知ってもらうということは、
それすなわち相手の苦労の全容を知ることに繋がります。

「家族」という最も小さく最も尊い“共同体”の運営者であるのは夫婦です。
そんな夫婦のどちらか1人だけが苦労したら良いという道理はありません。

共同運営者である夫婦は、お互いがお互いをサポートし、至らない部分を補い合い
喜びも苦しみも分かち合う、そんな関係性を自然に構築できるのが
理想だと思っています。