とても良い映画でした~「グリーンブック」

わが家ではTVはほとんど子ども達に独占されて、
なかなかゆっくり映画を見る機会はありません。

それでも週末の夜中や、天気の悪い土日の日中などに
アマゾンプライムで漁ってはチョコチョコと見ています。

そんな中で昨日は久しぶりに目頭が熱くなるような
良い映画を見ました。

映画「グリーンブック」

2018年のアメリカ映画で、アカデミー賞作品賞など3部門受賞している作品です。

超簡単にあらすじを述べますと、
黒人差別が残る1960年代初頭のアメリカを舞台に、気は優しいがだらしない
イタリア系アメリカ人の男が、ひょんなことからある黒人ピアニストの8週間におよぶ
ツアーの運転手件マネージャーとして雇われ、その期間の出来事から二人の交流~
友情への発展を描いた作品です。
【公式サイト】
【映画のWikipedia】

実話とされていますが、あまりそこには捕らわれず、「基本的には実話を基にした」
というくらいに思っておいた方が良いかと思います。

是非一度見て欲しい映画なので、ネタバレのような事は書きません。
が、僕なりにこの映画のどこが感動したかを少し書いてみます。

感動ポイント

■最初は衝突を繰り返すものの、互いの状況や環境を知っていくにつれ、
互いの内面をも知っていき、いつしか気持ちが寄り添っていく部分
■差別されていたのは黒人だけではなく、イタリア系移民である自分も卑下の対象とみなされ、
初めて“差別される側”の気持ちを知ることによって生まれる絆
■心を打ち震わせるような圧倒的な才能や芸術(映画ではピアノ)には肌の色など関係がない

おそらくこの映画は“黒人差別”の社会的問題定義が目的ではなく、
そういった、人を取り巻く環境を下敷きにした上での、
1人の人間と人間の交流を描きたかったのだろうと思います。

この映画では主人公の2人の「人と人の交流」の濃度が濃く、
だからこそとても心温まるものであり、見終わったあとでもしばらく
感動の余韻が後を引くような、そんな内容でした。

最後に

人は厳しい環境を経験し、心に傷を負えば負うほど苦しんだり悩んだりしながら、
何かしら答えを出そうと、実に様々な事を考えます。
また、辛い気持ち、悔しい思いをするからこそ、人の気持ちも理解できる、
優しい人になれるのではないでしょうか。

そういった事を改めて思い出させてくれる映画でした。