ビートルズ強化週間~④
ビートルズの魅力
③その影響力
ビートルズは、有史以来初めて同時に全世界規模で爆発的人気を得た人達だと言えます。
エルヴィス・プレスリーもリアルタイムで世界的人気でしたが、
ビートルズ程ではありません。
ビートルズはよく、ポップミュージックの世界を変えた、と言われますが、
それは楽曲だけではなく、世界各国への文化的影響やライブ形態、音楽ビジネス、
流通に至るまで、あらゆる方面で変革をもたらした結果です。
なぜ変革が起こったかと言うと結局は「お金になるから」という事なんでしょうが、
結果的にはロックが金になる、ということで優れた後進バンドが次々と世に出ていく
きっかけにもなります。
ビートルズがこの世に無ければ、ローリング・ストーンズもザ・フーもキンクスも、
ビーチボーイズもモンキーズもレッド・ツェッペリンも、その後の人気や現在のような
地位の獲得にまで至らなかったのではないか、とさえ僕は思います。
④キャラクター
20歳そこそこで誰もなしえなかったほどの成功と人気をほんの1~2年の内に手に入れたら
普通ならおかしくなるでしょう。
ビートルズも例にもれず、その狂気の様な毎日の中でかろうじて「狂わずに」いるため、
4人で助け合い励まし合ったそうです。
実際当時の状況は、ジョンの「フェリーニのサテリコンのようだった」という発言が
全てを物語っているのではないでしょうか。
そんな体験をした人達が興味深くないはずはありません。
想像を絶するような状況や人間ドラマが繰り広げられる中を一緒に過ごした4人の事を考えると、
普通の友情といったような言葉では表せない関係だったんじゃないかと思います。
その中にあってジョンの「皮肉屋で気難しいが優しい」面やポールの「真面目さ」
ジョージの「誠実さ」やリンゴの「ユーモアで中立的性格」などの各人のキャラクターの1面が
場面場面の背景によってより際立って人を惹きつけるのです。
また、ブライアン・エプスタインの作戦でもあったようですが、
「雲上のカリスマ」とか「手の届かない絶対的スター」然とせず、
時には失敗や弱さなどある意味「負」の部分を見せてしまうといった、
比較的素のキャラクターだったことも大人から子供まで広く愛された理由ではないでしょうか。
最後に
音楽はそのものを聞くだけでなく、その当時起こった事件や歴史的、文化的背景など
バックボーンも同時に知ることにより、より深く理解出来きたりします。
より理解が深まると、その音楽もより好きになる訳です。
ビートルズに限らずですが、あるバンドやアーティストなどが居た場合、
同時代に関連する背景も少し探ってみることをオススメします。
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