「看護師」という職業が作り上げる人格

「看護師の人は〇〇だ」というのは、違う言い方をすると、
「看護師という職に就いていると〇〇の様な人になる」場合がある、
と言えるのではないでしょうか。

「看護師としてやっていくには〇〇な人の方が続きやすい」
といった、元々の“素質”みたいなものはあるかもしれませんが、
十把一絡げに看護師の人となりを断定できる要素は有るようで無く、
実は後発的な観点での後付け情報だと思います。

 

看護師女性の特徴

過去に『看護師の夫あるあるは本当か』https://tsumakan.blog/post-40/
でも、いくらか触れましたが、厳しい環境の中で対応していくうちに
作り上げられていく性格や人格、というのは人によって差こそあれ、確実に「ある」
と思います。
では妻は看護師になってからどうかと言うと、あまり「ない」。
「染まった」感じは今の所ありません。
それは妻が人生経験も豊富な「いい歳」になってから就労したから、
だと僕は思っています。

では妻から聞く話や、妻の同期達(20歳そこそこの女性)を見てどうか。
感じた事を挙げてみると、大体以下の様な事です。
・合理的
・サバサバしている
・上司や先輩によるマネジメントは成り立っていない

総じて、深く情を感じる話やゆったりとした話、大局的な事柄
というのはほぼ耳にしません。
それは日々の忙しいルーティンをいかにしっかりこなしていくか、という
仕事内容が生み出す、現場の「声」なのかもしれないな、と感じます。

3点目のマネジメントについては、マニュアルはあるようですが
その通りに教育などされたことがないどころか、
時として「いじわる」「パワハラ」とも感じる話の方がよく聞きます。
20歳そこそこで、例えば“悪しき慣習”がある現場で過ごしていると、
それが普通になるんだろうと思います。

これは全国全ての病院が当てはまるわけではありませんが、
逆に言えば、「妻の病院だけ」なハズもありません。
つまり、良いも悪いもそういった環境を生みやすい職種であると言えるのかと思っています。

 

張りつめた緊張を家で解いて欲しい

そういった心身共に過酷な仕事に妻が就いているとしたら、
やはり家ではリラックスし、リフレッシュして欲しいと思うのが
夫としての心情です。
そのために僕は、自分で言うのもなんですが、ある部分では努力をし、
リラックス、リフレッシュしやすいであろう環境づくりを意識してきました。

すると妻はここ最近、甘えてくれるようになりました。
普段はどちらかと言うと「正義感の強いしっかりもの」という人で、
目に見えて甘えるなどの行動はあまり無いのですが、
看護師という職業にも慣れ、また同時にその「しんどさ」も分かってきたのか、
素直にその心境を吐露したり、行動に表してくるようになりました。

僕としてはこれは素直に嬉しいことでして、
これもまた「看護師という職業がもたらしたこと」だとしたら、
良いように変わってくれた、という感想です。
同時に、彼女が“素”で居られる環境づくりが、少しは奏功したのかなとも
思っています。

 

人は環境によって良い様にも悪い様にも様々に変わります。
しかし、どう転ぶかはその環境“以外”の、別の環境にもよるのかもしれません。
人が「1面」では捉えられないのと同じように、1つの環境だけで作られるものでもない
ということなのかもしれません。