子育てについて

2021年3月30日

子育ては、楽しくもあり時に苦しい。
賑やかなようで時に寂しい。
報われるようで時に虚しい。
昨日まで上手くいってたことが突然上手くいかなくなり、
昨日までの心配が杞憂に終わる時もある。
二極論では捉えきれず、悲喜こもごも併せ持つのが子育てだ、
と思っています。
予定調和はなく、予測不可能。親はそこに対峙し、対応していく事で、
子はもちろん、親も同時に成長していくものです。

 

子育ての持論

有名な「子育て四訓」があります。
・乳児は肌を離すな
・幼児は肌を離し、手を離すな
・少年は手を離し、目を離すな
・青年は目を離し、心を離すな
乳児は0歳~幼稚園くらい、幼児は幼稚園~小学校低学年くらい、
少年は小学校中学年~中学生くらい、青年は中学生以降~大学生まで、くらいでしょうか。

これは親と子のステージ毎の“あるべき関係性”を端的に表していて、
素晴らしい訓戒だと思っています。

持論などと大それたことは言えませんが、上記四訓に加え、
幼児~少年期までは可能な限り子ども第一&愛情を分かりやすく表現し伝える。
ということが、個人的には大事だと思っています。

また、基本的には「子どもなんだから」という理由での分け隔てなどは
どうしようもない場合以外は、なるべくしないようにしています。
別の言い方をすれば、自分の子どもと言えども「一人の人間」として、
尊重している、と言いますか。
なので、何か悶着があった場合でも頭ごなしに叱ったりはせず、
どんな状況でもまずは息子、娘の言い分を聞きます。
これは日々忙しい中で根気のいることですが、必ず耳を傾けてきたことにより、
子ども達と信頼関係を築けているのではないか、と手前味噌ながら感じています。

 

子どもは子どもなりに考えている

年齢が小さければ小さいほど、当たり前ですが“話して聞かす”事は出来ません。
理屈を説いて納得させられるのは、せいぜい小学校低学年~中学年くらいからでしょう。
しかし子どもは子どもなりに敏感に状況を捉え、考えながら
感情や行動としてアウトプットしています。

妻が看護師の場合、家族の中に“ママ不在”の時間が多くなります。
我が家では下の娘も、もう小学校2年(今年3年生)で、対話をし状況を理解した上で、
心の置き所もコントロールしている様ですが、それでも妻夜勤の就寝時など時折、
分かってはいてもその寂しさをダダをこねるような表現で表してくる時もあります。

そんな時こそ、肌も手も離さないようにしています。
パパはママの代わりにはなれないけれど、それでもしっかり手を握り、
抱きしめることにより、いくらか安心するのか落ち着きます。
そして言葉で、「寂しいな分かるよ、パパも寂しいから。でもママもお仕事とは言え寂しいと
思っているよ。」といった事を伝えています。
すると後日、「ママは患者さんの為に頑張ってるから」「ママが寂しい時は励ましてあげないと」
などと、驚くほどしっかりした事を口にすることがあります。

8歳でも自分の置かれた環境をしっかり理解し、さらに人の事を慮る言葉を聞いた時、
驚くと同時に、まだまだ小さな娘の、大きな心に尊敬の念を抱きました。

 

そんな子ども達に、何か「偉大な事」は出来ませんが、
普段の行いからでも「自慢できるパパ」にならないとな、と思っています。