夫婦喧嘩のすゝめ

現在看護師の妻とは結婚11年、出会って23年、
いつの間にか人生の半分以上をそばで見知ってきたことになります。

これほど長く居ると、やはり“以心伝心”というか、多くを語らずとも
相手が何を思い、何を考えているのか、などがある程度分かるようになります。
それがお互いの信頼と絆を強め、一方で“まんねり”や“惰性”を生む要因にも
なるかもしれません。

 

我ら夫婦の喧嘩事情

こんなに長い間一緒に居る僕ら夫婦でも、たまに喧嘩はします。
頻度としては多くなく、せいぜい半年に1~2回くらいで、それも年々
減ってきています。
とはいえあるにはある訳で、しかも喧嘩だけは“慣れる”という事がなく、
今でも精神的苦痛がありしんどいものです。

僕ら夫婦の喧嘩スタイルは、互いに罵詈雑言をぶつけ合う“発散型”ではなく、
どちらか一方が気分を害し不機嫌になり、その態度にもう一方も不機嫌になる
“陰湿型”です。

喧嘩の原因はたいてい取るに足らない事が多く、しかも僕起因の場合が多いです。
例えば、最近はほとんどありませんが、僕から妻へ“夜の営み”の約束を取り付けていた日に、
疲労や何らかの理由でドタキャンをお願いされ、僕が不機嫌になり・・・など、
公の場では到底恥ずかしくて書けないような事もあります。

 

喧嘩はしんどいけど上手くすれば生産的

僕は全くしていませんが、筋トレというのは筋肉に負荷を与え、
筋組織を破壊し、その再生過程で筋肉を補強していくことにより、
より筋肉がついていく、ということはよく知られています。

夫婦喧嘩も似ていると思います。

喧嘩は正直しんどいです。
特に夫婦は、他人なのに家族、という世界にただ1人の特別な存在だからこそ、
その関係性や相手への感情などは複雑です。

そんな特別な関係だからこそ、喧嘩という“負荷”がお互いかかった時に
腹にたまったものを吐き出し、相手に伝え、知ってもらう。
また、相手を知り、受け入れる。受け入れがたければ、話し合う。

そういうプロセスをきちんと踏めば、間違いなくお互いの関係性を“補強”し、
より強固な絆が生まれてくる、と思っています。

 

まとめ

妻はいつも歩み寄ってくれました。
僕が不機嫌になり、2~3日まともに口を開かずとも、
話し合いのきっかけを向こうから作ってくれました。

最初はしぶしぶ応じていたものが、いつしか雄弁に愚痴をぶつける自分には
閉口しますが、結局は“お互いへの不満点”を一緒に解決していくという
人間関係確立においてごく当たり前の行動をとっているに過ぎません。

でも案外、普段から相手に不満を伝えるなどは出来ないものです。

だからこそ、夫婦喧嘩を良いきっかけとして利用し、
上手くお互いの不満解消へ導ければ、よりよい夫婦となること
間違いなしです。