ジョーキングハイ
ふと思いました。
ここ最近、アホな事を言ったり、したりしておもいっきり笑ってないな、と。
特にこのコロナ過で、そういったアホな話を存分にできるアホな友人知人に会ってないから
しょうがないかもしれませんが、やっぱりちょっと寂しい気もします。
ジョーキングハイ
皆さんご存知の「ランナーズハイ」という言葉があります。
マラソンやジョギングをしていて、体がある一定の疲労困憊状況になった時、
βエンドルフィンという脳内麻薬物質が放出され、快感や恍惚感が得られる、というものです。
似たようなことが“笑い”にもあります。
例えば気の置けない友人と、とことんまでアホな話（ジョーク）を
積み上げるように重ねていったとき、ある一定の所まで来ると
おかしくておかしくてたまらなくなる、という時があります。
これをお笑い生理学的に「ジョーキングハイ」と言います（嘘です。僕が今作りました。）
ジョーキングハイ凡例
例えば僕などが友人達と実際にたまにする、アホなやり取りの例を
書いてみたいと思います。
架空の「誰か」になりきって話をする、というものです。
A、B、Cという3人の男が吞んでいます。
これは実際に僕と友人の2人ということです。
BとCは同年同期ですが、Aだけ先輩で年長者です。
そのAが突然「なり切り遊び」を始めます。
A:いやーところでBさんとこはこのご時世でも儲かっとりまんねやろ？
B:いやいやとんでもない、鼻血も出まへんわ。
C:なにを言うて！オリンピックやら万博で鉄の相場上がってんのに、
儲かっとらんわけないがな！
ひとつどや、席余っとったらわし気張りまっさかい、口聞いてもらうとかは。。
B:あー、ま、わしも曲がりなりにも部長なって、いや何も大した事あらへんねんけど、
席の1つや2つくらいなんとでもなるんやけど・・Cさん肩たたかれたんやて？
あんたいくつやっけ歳？
C:57や・・けど、体も丈夫やしもしほんまに世話してくれんねやったらこの際
なんにも贅沢言わんよ！？
B:数えで58やろ？わしより7つ上かぁ・・ちょっとなあ。。
A:いやBはん、今どき58、60なんて若っかいでっせ！そんなもんまさに「これから」
いうくらいに働きまっせ！それに加え、今までの実績や経験が豊富にある！
下手に若いもん雇て中途半端に辞められるより、なんぼか役にたちまっせ！
ところで席の1つや2つ言うてたけど、どや、この際その1つをわしに廻すちゅのは。
たたき売りや、見逃す手はないで！？
B:Aさん、実績や経験いうけど、あんたその歳までずっとバイトやん・・
ほんでいくつなりはった歳？
A:72や！昭和24年！
B:72かい！さっき今どき若いのは60言うてたけどえらい上やなおい。
A:いや、正味まだローンも10年残っとるさかいな。Cやないけどこの際
なんでもするで！？
B:あんたらなんでも言うけど、今ある仕事はあんたらより20も30も若い連中の
使いっぱしりくらいしかないで？あと倉庫整理や便所の掃除とか。
A:ぱしりおおいに結構！便所は・・なんや、ダスキンとかあるやろ、それ使てもろたら
ええんちゃうか？
C:せや、この歳なって便所掃除はでけん！さすがに！
B:何を言うて・・なんでもするんちゃうんかいな。。それにぱしり結構言うけど、
あんたら子供や孫ほどの連中にエラそうに言われんの我慢できるの？
A:エラそうて、そんなもんこっちいくつや思てんの。失礼やでそんなん。
C:せや、わしら「年長者」やねんから年功序列や！
B:ハア・・何が年功序列や、入ったら誰でも同じ！新人や！それが我慢出来んちゅなら
席など廻せんわ。それにわしら古い付き合いやけど当然わしにも敬語やで？
A:倉庫の中だけ？
B:ずっとや！勤務中どこでもずっと敬語！
C:ずっとはかなんなあ、いや雇てくれるのはありがたいけどもやなあ。
B:知らん！勝手にせい！
とまあこんなやり取りがずっと続くのですが、その「役」になりきって
話していると、だんだんとノッってきて、めちゃくちゃ楽しくなるんです。
しかもどこかで本当の自分がやり取りを観客のように見ていて、
それがまたおかしさに拍車をかけるんです。
まあ気が合う仲間とだからこそ、こんなくだらない遊びができるのですが。。
またこんなとことんアホなやり取りをしてジョーキングハイを味わい、
腹かかえて笑える日が早く戻ってきてくれることを願うばかりです。