看護師業界の闇?妻に聞いた変な慣習
先日ネット記事で
「現役看護師がツイートした看護の世界の闇「前残業」とは?」
というのを見つけました。
要するに、看護師は始業15~30分前には来て情報収集などの
事前業務をしないといけない上、時間外手当は付かない。
というものでした。
看護師の妻に「そんなに闇?」と聞くと・・
記事を見たその夜、看護師の妻に聞いてみました。
僕「始業15~30分前に来ないといけないってのがそんなに闇かな?」
妻「まあ“始業前”だけを見ると確かに普通の事かもね」
僕「ならなんでこの人はわざわざツイートしてしかも話題になってんやろ?」
妻「前残業は看護師だけ、やからちゃう?しかも無給の時間外っていうのも。」
僕「え?病院内で無給扱いの前残業せなあかんのが看護師だけってことか。」
妻「そう。“看護師はそれが当たり前”みたいになってる。」
なるほど・・と。
世間一般的に見たら時間外無手当や、始業前に職場に来るなど
そこまで驚く事ではなく、特に「業界の闇」というほどでもないかもしれませんが、
今回の場合、「看護師職、業界の独特の常識・慣習」から来ているものだとすると
闇は深そうです。
妻に聞いた看護師の変な慣習・習慣4選
そこで看護師の妻に「他に変な常識みたいなのはないか?」と聞いてみたところ、
以下4つを挙げていました。
※あくまで個人的な感想で看護業界すべての常識ではありません。
①有給などお休みを取るとお詫びにお菓子を買って職場に持参
あくまで“チームに迷惑をかけた”という認識から生まれた習慣かと思いますが、
不意の長期休暇ならいざしらず、前もって情報共有している上
労働者の当然の権利としての有給消化であっても「ご迷惑おかけしました」
というスタンスで毎回お菓子を差し入れしないといけない、
というのはやはりちょっと独特です。
②夜勤の時はお菓子を差し入れ
差し入れるのは勝手だけど、「差し入れないといけない空気」というのがポイントです。
上下の差なく夜勤メンバーそれぞれ持ち寄るのが“普通”だそうで、
持ってこなかったとしても別に問題がある訳ではないが、
なんとなくその日を“円滑”に進める為に持って行った方が良いような気がする、らしい。
③自分の有給を勝手に使われる(決められる)
これは結構ヤバいと思いました。
看護師はシフトですが、自分の用事や予定があるので前もって“休み希望”を
科長などに出し、その上で科長がメンバーのバランスを見ながら決めていきます。
なので、有給も前もって希望を出していれば希望通り取れますが、
年度末などが近づいてくると、残りの有給を勝手にシフト上に“消化”されるらしいです。
科長も皆のシフト組みは大変だろうけど、有給は個人の権利なので
希望くらい聞けよ、と感じました。
もちろん全国どの病院でも当たり前の常識ではない、とは思いますが、
妻曰く割と「看護師あるある」らしいです。。
④退職時に有給消化できない
普通は、例えば月末〆退職の場合、残っている有給を消化するため
「出勤は20日で最後、月末までは有給消化」というのが多いと思うのですが、
妻曰く「有給は“無かった事”にされ退職日が実質仕事の最終日」
というのも“あるある”らしいです。
これも、看護師の勤務を監督する科長が労働基準法などを知らず(あまり顧みず)
あくまで現場主体で管理しているために起こりがちな事だそう。
見方によっては「ギリギリまで働かされる」みたいな感じですが、
そうではなく、「人(身内)」より「現場(患者)」という
一見すると善だけど、裏を見ると若干いびつな奉仕精神が生んだ
習慣・認識なんじゃないかなと僕は思います。
まとめ
どの業界にもどの会社にも「闇」は存在します。
建設業などはよくそういったネガティブな話題が上がったりしますね。
実際、僕も短期間ですが建設業界に身を置いていたので
よく分かります。
ただ、そういった「悪しき習慣」は昨日今日始まったわけではない事が
多いのです。
業界の置かれる世間での立ち位置、法律、業務内容、環境など
様々な要因が絡み合って長い期間をかけて習慣化されていったものだと思います。
そこに身を投じる人は、悪しき習慣の「伝達者」になるのが多いでしょうが
一方で「告発者」にもなれます。
ネットでの投稿により様々な事にスポットがあたる現代で、
こういった悪しき習慣の告発者が現れ、色んな業界が少しでも良い環境になっていけばなぁ
などと考える次第です。
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