看護師妻を「頼もしい」と感じた瞬間
今朝、すでに汗ばむくらいの暑さの中、妻と2人で愛犬の散歩をしていると、
前から歳のころ70代後半くらいの老夫婦が歩いてきました。
見るとおじいさんの足取りがおぼつきません。
最初は「脚が悪いのかな」と思っていましたが、僕らの前3mほどに来た時、
突然おじいさんがヨタヨタッと足がもつれだし、道脇の浅い溝に横倒しでコケました。
僕は即座に「大丈夫ですか!?」と近寄ったのですが、その前に妻が
すでにおじいさんの後ろへ周り、背中と脇を支えていました。
「大丈夫ですか?一旦ここ座りましょうか。いきますよ、起きれます?」
と声をかけながら、介助しつつ起こしているのですが、
背中を支えつつズボンの後ろを引っ張りながらバランスよく立たせていました。
僕など素人考えだと、前から腕を引っ張ってしまいそうですが、
浅いとは言え溝に落ちている以上、引っ張って起き上がらせるのは容易ではないでしょう。
その動きといい、即座の判断といい、さすがにプロだと思いました。
僕は犬を連れていたこともありますが、結局落ちていた帽子を拾い、
おじいさんの服についた枯れ葉などの塵を払うことしかできませんでした。
後で僕が妻に「暑さでフラついたんかな?」というと、「パーキンソン病だ」とのこと。
ときおり筋肉が痙攣したり、逆に固まってしまったりするそうです。
だからすぐに自力では起き上がれないであろうとの判断から、
ズボンの後ろをグッと持ち上げてしまった、と笑いながら言っている妻を見て、
惚れ直す事態に相成りました。
こういった人の体調やケガなどのアクシデントは普段出会いませんが、
いざと言う時、こういう風に冷静に対応できるであろう医師や看護師は
やはり敬意に当たります。
普段から頼もしいですが、今日ほど頼もしいと感じた事はありません。
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